20200417 どうやったら学びを血肉化できるのだろうか。
1問いが生まれた背景
Appleの純正アプリであるメモ帳の機能がとても良い。
iCloudですぐにiPhone、iPad、Macと同期してくれる。
手軽、どこでも、スキャンできる、など様々なメリットがある。
A型長男の私はとことん几帳面なので、今までの学びを整理したいと思った。
そこで過去1年弱のGmailや歴代「KB PROGRESS」からコピペしてメモ帳に整理し直した。
その過程で、「こんなこと勉強しようとしていたんだ。考えていたんだ。」という気持ちになる。しかし同時に「この勉強意味があったのかな。」と思うこともある。結局、たくさん本を読んできたあの時間が、その時のただの自己満足にしかなっておらず、血肉化されていなかったのだ。そこでタイトルにあるような問いが生まれた。
2なぜ血肉化できなかったのか。
解決方法を見出すためにまず考えるべきは原因の究明である。
①本を読むことが目的化していたから。
2020年は200冊読むことを目標にしていた。
その目標を達成するために頑張った自分にまずは拍手。
しかし、読書を目的化してしまったが故に血肉化できなかった。
読書は問題解決のためのあくまで手段であるべきだ。
自分の問題意識に全く絡まない読書なんて血肉化するはずがない。
感情のフックに引っかからないし、解像度も低いから。
その意識が軽薄だったため、血肉化できないことが多かった。
②振り返る習慣がなかったから。
人間の記憶って脆いもので、忘れるようにできていることをどこかで知った。
使われない知識は必要ないと脳が判断し、捨てる。
これが「忘れる」ことのメカニズム。
振り返りの効用は「思い出す」ことにある。
何回も繰り返し脳内で再生されることで、その知識は脳内で「必要感」の優先順位が上がる。
問題意識が明確ではない中で手に入れた知識は儚いもので、そもそも振り返る必要感さえ生まれにくい。
3どうすれば良いか
①本を読むことを手段にする。
確かに今までも読書を始める前に問いを明確にしてきた。
だがそれも甘かったのだ。
本を読むのに、たくさんの時間をかける自分に酔っていたのだ。
読書記録を綺麗に書くのにたくさんの時間をかける自分に酔っていたのだ。
読書記録を綺麗に書くという、味気ない「インプットの整理」に時間をかけていただけだ。
※今の私にとって「アウトプット」の定義はかなり狭まっている。読書記録を書くという行為は「インプットの整理」に分類される。
読書記録もあくまで手段である。
まずは問題意識をきちんと明確にする。
問題意識が生まれていないのであれば読書はしない。
問題意識を生むためには、たくさん体験をすることとその時の自分の感情を振り返ること。
この時期は休校なので体験をしにくいかもしれない。
ならば、昨年度や、4月はじめの子供の顔を思い出してみよう。
ならば、小説を読んで疑似体験をしてみよう。(この場合は体験を作ることが目的の読書になる。)
ならば、他の教員の実践記録を読んで疑似体験をしてみよう。
そうすれば自分の文脈に落ち、地に足ついた問題意識が作り出されるのではないだろうか。
そしてかける時間の割合を、思考:読書=7:3にすることが目標。
200冊読破の目標は一旦保留にする。
それだと知識お化けになっておしまい。
「思考を止めない」ことを目標にする。そのための手段が読書である。
②振り返る習慣をつくる。
読書したら振り返る。
セミナーなどで人の話を聞いたら振り返る。
振り返った記録にフィードバックをもらい、また振り返る。
振り返りは「インプットの整理」であってはならない。
振り返りは、自分の学びのストーリーを書き記すことだ。
質問は、解像度を上げ、自分の文脈に落とし込むため。
あのとき感じた感情はなんだったのか。
自分の学びのストーリーにとってどんな存在だったのかを視点に振り返る。