「HAVE TO」からの脱却
国語の評価規準が児童の実態に合っているかどうかを見直してみた。
こんなにじっくり評価規準に向き合ったのは初めての経験である。
まず、国語ってどのくらい指導内容があるかが気になった。
学習指導要領を使って数えてみた。(3、4年)
すると、
知識・技能
(1)言葉の特徴や使い方に関する事項・・・8つ
(2)情報の扱い方に関する事項・・・2つ
(3)我が国の言語文化に関する事項・・・5つ(書写入れると正確には7つ?)
思考・判断・表現
A話すこと・聞くこと・・・5つ
B書くこと・・・5つ
C読むこと・・・6つ
ということで少なくとも指導する項目は少なくとも「31」になることが分かった。
めっちゃ多い・・・。
「31」を知った自分は「31やらなければならない」という思考になった。
だが、現実的に考えてそれはかなり難しいことにすぐに気づく。
大事なのは「何が本当に大切だと思うのか?」という問いを自分にぶつけることだと思う。
もちろん全て「やらなければならない」ことは分かっている。
学習指導要領は「最低基準」だから。
でも「やらなければならない」という観念に駆られて満遍なくやろうとすると、私たち教師も子供も余裕がなくなる。特にコロナで休校が続くこのご時世ならなおさらだ。
授業に対して私たち教師が「主体的」にならないといけない。
内容項目を満遍なくやらなければならないからやる教師と
あの子たちにとってどの内容項目が大切なのかを考える教師。
私は後者の教師像の方が「主体的」なのではないかと思う。
そして授業をこなすのではなく、授業を通して子供を育てる教師でありたいと思う。
当たり前のことだとは思うが、それを実感できたのは大きい。